出会い
それは一つの運命でもある
「今日は久しぶりに飲みにいこう」
ここの所ずっとテレビに曲作りと仕事が忙しかったゴスペラーズ村上てつやは
いきつけのクラブに久しぶりに飲みに行くことにした
クラブの雰囲気はいつも来るときと変わっていない
「ふう…。この空気、ひさしぶりだな」
ふと気がつくといつも座っているカウンターのすぐ隣に黒髪のロングヘアーが印象的な女性が座っているのに気がついた
「お一人ですか?」
てつやはおもわず声をかけてしまった。いつもなら絶対しないのに
「はい。そうですけど?」
か…かわいい。でもなぜこんなかわいい女性がここに一人で??
疑問はいっぱいあった でもそんなことはどうでもよかった
なにか、この女性に惹かれる テツヤはそう感じた
そして話をした 世間の話とか、いろいろと
名前を聞いたけど教えてはくれなかった なにかワケでもあるのだろう
こっちも名乗りこそしなかったが顔で絶対わかるだろう
でもしつこく聞こうとも思わなかった
「もうこんな時間か…。」
時計を見るともう夜の1時を回っていた
「俺はもう帰るけど、君はどうするんだい?」
「私は…。帰る場所は今無いから…。どこかで一夜を過ごすわ。」
「そうか…。」
「ええ…。」
「じゃあ、俺の部屋へ来ないか?」
思わず言ってしまった 別にやましい事を考えてとか、そんなのじゃない
「ええっ?」
思った通りの反応を示した 当然だろう なんせ今日出会ったばかりの
しかも男にそんなことを言われて戸惑わないはずがない。
「帰るところが無いんだったら俺の所で泊まっていけばいい。
人一人泊まれるスペースはいくらだってあるから。
それに、君みたいなかわいい子が一人でこんな夜更けに過ごしているなんて危ないからね。」
「でも、今日出会ったばっかなのに…。そんなの悪いわ。」
「気にすることなんか無い。泊まる所ができてラッキーだって思えばいい。」
「でも…。」
「でも?ほら、行こう。な?」
彼女は少し困った表情で でも少し安心した表情を見せながら考え込んでいた
「うん…。ごめんね?」
「気にするな。俺はただお人よしな人間なだけだよ。」
そういって彼女と一緒に俺の部屋へ行くこととなった