簡単ファイル共有の時計付きファイルマネージャ―007:毀れた弓(こわれたゆみ)
心のどこかで まだ生きているよ
一世一代の この恋は・・・・・・・・・・
からんからん
「いらっしゃい。」
また・・・来てしまった
この喫茶店に
もう彼女はここにいないのに
行き止まりで立ちつくしていたときに
たまたま入ったこの店で
彼女と知り合った
「何にしましょう?」
「えっとホットコーヒーで。」
ここは喫茶店で 特においしいコーヒーを出しているわけじゃないけど
でも彼女に会いたいがために毎日通った
「あら?久しぶりね?この前までは毎日通ってくれてたのに」
「えっ?この声は・・・!?」
ばっと後ろを振り返った
でも 振り返って見ても誰もいない
おかしいな・・・
「びっくりしすぎよ」
んあ〜〜〜!?なんじゃこらぁぁぁぁぁ!?
「ほらコーヒー冷めちゃうよ」
「あっそりゃそうだ・・・ってどこから話しかけてるんだぁ!?」
「あなたが心配で・・・せめて声だけでも残せてあげたらって思ってね
ちゃんと生活しないとだめよ。私がいないからってだらけちゃだめなんだからねっ!」
「は・・・はい・・・。わかりました・・・。
声しか聞こえないんだね君に触れられなくて残念だよ」
「ふふふっ。仕方ないわ。でも私はいつもあなたのそばに・・・」
いつも・・・?
そう言うとどこからともなく聞こえた声は聞こえなくなってしまった
このまま 一つに溶けていきたい
この心のぬくもりと・・・体のぬくもり・・・
今は役立たずな毀れた弓だけど
きっといつか 君を射止められるような 綺麗な弓に生まれ変わるよ
だから待っていて
2人いつまでも このまま 堕ちていけるような
幸せをつかもう
だから待ってて
大好きなあなた
「おにいちゃん、私がカウンターの下に隠れてたっていうの内緒だからねっ!?」
「はいはい、わかってるよ。俺もそこまでがんばってる妹の言うことを破る事なんて
出来はしないからねぇ?」
「私の声が幻想だって、聞こえなかったよとも言うのよ?」
「はいはい。何回も言わなくてもわかってるよ
ていうかね、お前があの方を直接元気づけてあげるほうが効率よくないか?」
「そんなことないわよぉ〜この方法でいいのっ!!」
「そうかなぁ・・・?」
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