キリ番ゲッター to ９９ getter コウ様へ


「記念日」






「遅い…………。」

午後６時、東京渋谷駅前

たしか５時に約束したよな…？

「間違ってないよな？」

ポケットに入っていた携帯を取り出し昨日来たメールを確認する


『明日午後５時に渋谷駅前集合！！絶対ね☆』


ムムム…待ち合わせ時間に遅れるとは何ごとぞ！？

でもまぁ俺遅刻常習犯だしなぁ　人の事言えねぇなぁ

………

まあもう少し待つとしようか


刻々と時間は過ぎていく　　時計は６時半を回ろうとしていた


いくらなんでも待たせすぎなんじゃねぇの？

そう思っていると遠くから彼女らしい顔が見えた

彼女は俺を見つけたらしくこっちに急いで走ってくる


「ごめ〜ん。待った？」

息を切らせながら喋っている　相当急いで来たんだな

でもいくら何でも待たせ過ぎだぜ　おい

「待ったじゃねぇよ何時間待たせてんだよ」

もぉ１時間半も待ったんだぞ

「だって、いつも遅刻してくるじゃない。今日も絶対遅れて来るだろうと思ったから

いつもよりも早い時間を指定したのよ！？」

あぁ〜それを指摘されると痛い…

しかもふくれちゃって

「しかしだなぁ…」

「もおっ!今日遅れて来られると困るの！今日は何の日かわかってんの？」

今日？

今日はあれか？

「海の日だろ」

「ばかっ！！！！！」

違うのかよ？　でもあってるぞ　おい

「今日は初めてあった日でしょ」



あっ　そっか　そうだ　


今日のこの場所で君と初めて会った日だ

ちょうど…

「７月２０日１９時渋谷駅であなたと初めてここで出会った日だよ」



そうだね



もう君と出会って１年経つのか

俺は君が去年の今日ここで泣いているのを見て

いてもたってもいられなくなって声をかけたんだ


「今日はあなたと初めて出会った記念日だよ」




１９時を知らせる綺麗な鐘の音が鳴り響いた


この鐘は俺たちの出会いの始まりを知らせてくれた大切な音



「Thank you for encounter. −偶然の出会いに感謝するよ−」


今日は２人だけの最高の記念日だ 






あとがき

キリ番ゲッター様コウ様に捧げる「記念日」です☆

ご要望に添えたかどうかはちょっと自信ないです（苦笑）

でもがんばって作成いたしました！気に入ってもらえると幸いです♪



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